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スタッフ

臨床発達心理士・早期発達支援コーディネーターSV・保育士

藤原 里美(ふじわら さとみ)

みなさん、こんにちは。

私は公立保育園勤務時に、自閉症のお子さんの担任になったことをきっかけに、発達障害の子どもたちの支援について学び続けてきました。当時は自閉症のお子さんに関して、ほとんど知識がなく、それでも保育できると妙な自信だけはありました。ところが、いざ保育してみると私の関りがその子に全く届かない。何をしてもうまくいかない。自信を失うとともに、猛烈にこの子のことをわかりたいという気持ちになりました。夜間講座にいったり、民間の療育施設に実習に行ったりして必死に学び、また実践しました、その時の体験が私の原点にあります。子どものことをわからないほど、つらいことはありません。支援、保育、教育、育児をしたいのに、わからないもどかしさ。

 その後、ご縁があって都立梅ヶ丘病院(児童精神科)母子保健院(乳児院)東京都立小児総合医療センターで働くことで、素晴らしいお医者様、心理士さん、看護師さん、ケースワーカーさんと発達障害のお子さんのケア、支援にあたりました。さらにたくさんの子ども達やご家族に出会い、支援しながら自身が磨かれていくことを感じてきました。今、様々な現場で多様な発達の子供たちのことがわからないで困っているという声を聞くと、飛んでいきたくなります。昔の私の姿とダブるからです。行って子どもの通訳者になって、保育士さん、幼稚園の先生、学校の先生、ご家族に伝えたい。子どもの中で起きていることを知らせたいと思うからです。知ることにより、支援の方法が見つかって、みんなが笑顔になれると、知らなくてしんどかった私も救われる気がするのです。

 

その間、2人の男の子を育てながら、通信制の大学と大学院で学び、教育学修士をとりました。また、臨床発達心理士の資格も取り、支援者を支援する仕事もするようになりました。たくさんの保育園や学校にもお招きいただき、先生方と共に学びどうしたらよりよい支援や保育、教育が子どもたちに提供できるかを考えてきました。こうした実践の中、著書も10冊を数えるようになりました。とくに幼児教育現場の先生方を対象にした「多様な子どもたちの発達支援」は、現場の先生方との協同作業から出来上がった本だと自負しています。

私の研修は、演習やワークショップがたくさんの内容です。「楽しくなければ研修でない」をモットーに「あっという間の2時間だったね」「でも実践できることがたくさんだった」「子どもの行動のなぜが理解できた」を目指しています。皆さんへ「学び」の場を提供するためにチャイルドフッド・ラボ(小さな子どもの研究所)を立ち上げ、より現場に近づいて子どもたちの発達支援のバックアップをしたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

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臨床発達心理士・早期発達支援士・保育士

黒葛 真理子 (つづら まりこ)

私は、保育園で自閉症のお子さんの担当となり、日々の保育に葛藤する中で発達支援について学び始め、藤原さんに出会いました。お子さんを理解するために、学ぶことの大切さを知り、日々学び続けています。

保育園の発達支援コーディネーター、また、東京都立小児総合医療センター幼児学童デイケアにて、療育スタッフとして働きながら、たくさんのご家族の支援に関わらせていただきました。

その中で、自閉症スペクトラム支援士、早期発達支援士の資格を取得し、保育園の巡回指導にも行かせていただくようになりました。子どもたちと真摯に向き合い、あたたかい保育をしている園の先生方と共に、より良い保育を考え、実践しています。

保育現場で、日々悩みながら支援に携わってきた今までの経験を糧に、療育現場での経験も活かしながら、今後は、チャイルドフッド・ラボを通して、支援の輪を広げるお手伝いが出来たらと願っております。

どうぞ、よろしくお願いいたします。