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子どもの「波長」に大人が合わせていく
大人の私たちからすると、子どもには意味不明な行動があるもので
す。その困り感が強いか、弱いかの違いだけで、実はどの子もさまざま
な特性や能力を持っています。そうした子どもの特性や能力について学
ぶことで、指導が豊かになり、質が上がるのではないかと思っています。
私自身、保育士時代、発達障害についてまだ深く学んでいないとき、
何をどうやっても、どうかかわっても、うまくいかない男の子がいました。
私が近づくと逃げてしまう。私とその子は大きく「波長」が違ったの
です。そこで、自分の「波長」に彼を合わせるのではなく、彼の「波
長」がどこにあるのか探ろうとしました。そのチューニングに半年ほど
かかった記憶があります。
その子はカナ—タイプの自閉症で、重度の知的障害を持っていました。
言葉も出なかったですし、昼寝もしません。給食もまったく食べませんで
した。ただ、よく、ジャングルジムに上り、空を見上げて、ずーっと手を
ひらひらと楽しそうに振っていました。そこで私も、彼と同じようにやっ
てみたんです。そうすると、なんとなく同じ瞬間に、キャッキャッと笑っ
たり、「あ、いたんだ」と気づいたりしてくれるようになりました。
子どもは、大人にありのままを受け容れられた、と感じたとき初めて
「発達したい」と思うものです。ですから、たとえ少しのずれであっても、
最初はその子の「波長」、言い換えれば「特性」に、大人の側が合わ
せるべきだと思います。彼との出会いは、私が発達障害について深く
学ぶきっかけとなりました。
続く・・・・